暗号通貨

ビットコインの将来性について

個人的な話になりますが、ビットコインについて私は投資の対象から取引が出来るようになった時点から考えていませんでした。
その最大の理由は、利益が出た場合に、その利益に対する課税額が、所得区分での雑所得となり、給与所得や雑所得等と合算して所得税と住民税が掛る点にありました。
勿論、その税率は下表のとおり、かなり高額な所得にならなければ課税額は、株式等の分離課税で特定口座の所得税の20%を下回っています。

しかし、特定口座では3年間の株式の譲渡所得が加味され、例えば昨年にコロナウイルス感染で膨大な損失を出した場合等には、今年の利益からその損失分の税金の還付が受けられます。
また、私は使っていませんが、株式の譲渡所得にはニーサという年間100万円余りまでの所得ならば非課税となる制度も有ります。
つまり、株式以上にボラティリティが高いのに、損失を単年度で出しても、次年度に利益が出たとしても損切りした損失分の税金が還付されないからです。
今は定年退職して給与所得が全く無くなっていますので気にはしていませんが、サラリーマン時代には数字は出しませんがかなりの所得が有り、ビットコインで儲けたとしてもかなりの金額が課税されるという理由から最初から投資をほとんど考えていませんでした。
私のような考え方をしていた人は少数派かも知れませんが、大きく相場を張りたい人なら誰でも同じ考えを持つと現在でも思っています。
そこで登場しそうになって来たのが、モルガンスタンレーインターナショナル(通称MSCI)へのビットコインの指数化の検討というニュースでした。
その内容は、『証券取引委員会(SEC)が、米企業2社が提出しているビットコイン上場投資信託(ETF)の申請書類の審査を開始した。これで、SECが正式に審査プロセスを始めたビットコインETFの申請は6つになった。』
というものでした。
ビットコインがETF化されれば、機関投資家等はMSCIを組み入れなければならず、新たな投資資金の大量流入が期待できます。
現在、生命保険や企業年金、またJPIFと言われている、日本の公的年金基金や一般企業の退職給付年金などのポートフォリオにも仮想通貨が一定割合組み入れられる時代が必ず来るはずです。
現在の年金基金等のポートフォリオは、国内・海外株と国内・海外債券の4大資産で構成されています。
それがMSCIに組み入れられETF化されれば、日本だけでも1000兆円以上のポートフォリオが有るはずであり、仮にその5%が組み入れられただけでも膨大な金額になります。そして、これが世界中の年金基金や個人の資産運用のポートフォリオに組み入れられると想像すると、ビットコインだけでは無く、仮想通貨全体の存在は現在とは比べ物にならない位に巨大なものとなると予想致します。
その将来性は、10倍以上となっても全く不思議ではないと私は考えております。
従がって、MSCIに採用される前に一定金額を私のポートフォリオにも加えようと現在検討をしているところです。
また、社会人になったばかりの人は、株式や債券に暗号資産を追加した毎月積立型のETFに若いうちから投資をしておくことで、老後の資金は投資をしなかった人と比較すれば10倍近く増えているという時代にこれからはなっていくと想像しています。
また、個人がビットコインを直接持たないでもETFに投資することによって株式の譲渡所得として、特定口座勘定に加える事が可能となります。
そうなると、仮に1年間で損出を出したとしても、他の株式等の利益と合算して3年間の合計の課税が受けられる事になり、税金という側面からも投資妙味があります。
現在中国が電力消費の問題からビットコインの採掘を停止したというニュースが出て、ビットコインが下降トレンドをたどっています。
私は、電力諸費というのは表向きの理由であると思っています。
そしてそれは、現時点では、中国は現在海外との取引に中国元ではなくアメリカドルを使わなければならない状況になっていますが、デジダル人民元の発行を模索しているからだと思っています。
一帯一路政策はデジタル人民元の発行までも模索した対策で有ったと私は理解していますが、台湾海峡の有事も比較的近い将来には確実に発生すると考えております。
そういった中国の行動からビットコインが下降トレンドにあると私は考えているのですが、現在が、長期投資の仕込み場であり、少なくとも利益確定をしながらも一生涯持ち続ける資産であるとも考えております。

上記は3カ月間の日足と過去2週間程度の8時間足のビットコインのチャートです。
価格が今後どのように推移するかは分かりませんが、買い下がり方針で、ビットコインへの長期投資金額の3分の1程度を現在値で購入してみるのはいかがでしょうか。
実際に下がるかどうかは分かりませんが、300万円近辺まで下がってしまえば、更に3分の1を買うべきだと思っています。
そして、最後の3分の1は暴落時の待機資金、もしくは値上がりが確信できるようなニュースやチャート形状となってから買うべきだと思っています。
そして、MSCI化されれば、ETFに買い換えるという事を推奨させていただきます。
仮想通貨の将来性は無限にあるという考え方は、現在では個人的には確信を持っています。