ビーナスポイントはポイント型で資金を管理する電子決済サービスです。日本でも有名なカジノで決済手段として採用されているので、利用する人も多いでしょう。しかしサービスの安全性はどうでしょうか。
結論から述べるとビーナスポイントを使い続けるのはかなり危険です。ビーナスポイントは会社のあらゆる情報を非公開としており、資金を持ち逃げするリスクがあります。
資金を持ち逃げされたとしても、会社の情報が分からないので、泣き寝入りになってしまうでしょう。
本記事ではビーナスポイントを注意するべき理由について解説します。
ビーナスポイント(Venus Point)の内部情報は非公開
運営会社 | Surewin Venture Limited |
所在国 | イギリス領ヴァージン諸島 |
住所 | 不明 |
取得ライセンス | 不明 |
ビーナスポイントの運営会社は自社の情報を開示していません。開示するように求めたとしても以下の内容のメールが送られてきます。

どこにある会社かも分からないようなサービスにお金を預けるのは不安ですよね。そこで会社名を調べて見たところ、以下の画像のように検索結果が表示されました。
サイトのURLに会社名が入っているところを見ると、運営会社のHPの可能性は高いです。しかし日本からのアクセスを拒否しているようで、サイトを開くことはできません。

会社の所在国はかろうじてHPに公開されていますが、イギリス領ヴァージン諸島と記載されており、かなり大雑把です。
本当にヴァージン諸島に会社があるのかも疑わしかったので、イギリス領ヴァージン諸島の会社がまとめられているデータベースで調べてみました。
調べた結果会社の住所などの詳細は伏せられていますが、会社情報は表示されたので、ヴァージン諸島に会社があるということは確かです。

ビーナスポイント(Venus Point)はライセンスを取得していない
ビーナスポイントは利用規約にライセンス情報が記載されておらず、問い合わせても、それに対して「開示していない」との返答でした。ライセンスを取得していたら開示しない理由がないため、ビーナスポイントはライセンスを取得していない可能性が非常に高いです。
海外の業者を利用する際に、その業者を信頼できるかを判断するのは非常に重要です。電子決済サービスではライセンスで信頼性を測ります。ライセンスはさまざまな国で発行されており、発行するために審査の厳しさもライセンスによって大きく変わります。
またライセンスはユーザーの保護を目的として発行されています。そのため経営が破綻してもユーザーの資金が失われなかったという事例が存在します。つまり取得難易度の高いライセンスを保有している業者ほど信頼できるのです。
しかしビーナスポイントはライセンスを保有していません。そのため経営が破綻したときには資金を持ち逃げする可能性が非常に高いでしょう。
ビーナスポイント(Venus Point)は脱税やマネーロンダリングの疑いがある
ビーナスポイントの運営会社はイギリス領ヴァージン諸島に会社を構えています。会社の安全性を測る上で所在地というのはとても重要で、イギリス領ヴァージン諸島は「タックスヘイブン」という地域に該当します。
タックスヘイブンとは法人税や消費税などの課税が完全に免除されていたり、大きく軽減されていたりする国や地域のことで、日本語では「租税回避地」と呼ばれています。
タックスヘイブン自体は合法ですが、企業が課税を免れるために利用することが多く、実際にはマネーロンダリングや脱税などの犯罪の温床となっています。
タックスヘイブンに会社を構えているだけで、マネーロンダリングなどの疑いがかけられてしまうので、エコペイズやアイウォレットなどの通常の電子決済サービスは信用を得るために別の国や地域に会社を作ります。
しかしビーナスポイントはそういった疑いがかかるリスクがありながらもタックスヘイブンに会社を構えていて、さらに会社情報を非公開にしていると「何か裏がある」と思わざるを得ません。
ビーナスポイント(Venus Point)は急にサービスを撤退する可能性がある
ビーナスポイントは会社情報を非公開にしている、ライセンスを取得していない、タックスヘイブンに会社を置いているという理由から安全性に関しては保証できません。
現状サイトがいきなり消えたとしたら問い合わせ先も分からない、返金を要求する先も不明なので、泣き寝入りになる可能性が高いです。
ビーナスポイントを利用するときにはサービスの利用停止や資金持ち逃げの可能性を考えながら、資金を管理する必要があります。
ビーナスポイントのサイト内にあまり大金を置いておくと資金持ち逃げの際の被害が大きくなってしまうので、こまめに出金するかカジノに置いておくようにしましょう。